そこに熱はこもっているか
日本の夏
暑い夏
この日ナンパブルドン予選が開催された
ナンパブルドン本戦に出場するためへぷ岡修造はコンディション万全で予選一回戦へといどんだ
アパレルーン 世界ランク265 ベースラインからの打ち合いを得意とする
同じくベースラインからの打ち合いを得意とするへぷ岡にとって悪くない相手だ
コートの芝の匂いがここちよかった
「のっている」
修造はそう感じていた
今日の自分の体が軽やかだった
前回の調整不足による苦戦を反省し、コンディションには気を使っていた
真っ向からの打ち合い勝負だ
そう自分に言い聞かせコートへおりたった
そして試合が始まった
へぷ岡は試合の主導権を握るべく序盤から打ち込んでいく
このハードヒットの攻めは効果があったのか徐々に主導権はへぷ岡へと流れて行くのかと思われた
しかし試合中盤相手がそれまでの打ち合いからリズムを変えてくる
アパレルーン「私グイグイこられたらなんかひいちゃうねん。」
チェンジオブペース!
動揺した
攻めあぐねた
考えろ!考えろ!どうすればここを突破できる
自分に引くという言葉はない
今までよりもっと「本気!」でいくんだ!
本気で!暑く!暑く!
口元へハードヒット!
気持ちで試合をコントロールしていく
コートチェンジ(店をでる)
ゲームセット&マッチ
楽に勝てるかと思われた試合だったが思わぬ苦戦を強いられた
油断
そう油断という敵が忍び寄ってきていた
次は予選2回戦が控えている
さあ油断せずにいこう